「特殊算って種類が多すぎて、どれがどれかわからない…」と混乱している受験生は多いです。特殊算Part1で取り上げる定番の文章題ですが、それぞれの解き方には明確なパターンがあります。パターンを覚えてしまえば、初見の問題でも対応できるようになります。

この記事では、特に出題頻度の高い、差集め算(過不足算)・植木算・つるかめ算の3つを、具体例を使って丁寧に解説します。しっかりマスターを目指しましょう。
文章題①:差集め算(過不足算)
差集め算(過不足算)とは、「配ると余る・足りない」という状況から人数や個数を求める問題です。中学受験では「分配の問題」としてよく出題されます。
【例題】みかんをグループ全員に5個ずつ配ると3個余り、6個ずつ配ると2個足りません。グループの人数は何人ですか?
解き方の手順:
- 1人あたりの差を出す:6 − 5 = 1個
- 余りと不足の合計を出す:3 + 2 = 5個
- 人数を求める:5 ÷ 1 = 5人
公式は「人数 = (余り + 不足)÷ 1人あたりの差」です。余りと不足を合計する点がポイントです。
文章題②:植木算
植木算とは、一定の間隔で木や旗を並べるときの「本数」と「間隔の数」の関係を求める問題です。「両端に植える」「一方だけに植える」「円形に植える」の3パターンを覚えましょう。
【例題】100mの道路に10mおきに木を植えます。両端にも植えるとき、木は何本必要ですか?
解き方:
- 間隔の数を求める:100 ÷ 10 = 10(間隔)
- 両端に植える場合:本数 = 間隔の数 + 1 = 10 + 1 = 11本
3パターンの公式:
- 両端あり:本数 = 間隔の数 + 1
- 両端なし:本数 = 間隔の数 − 1
- 円形(輪):本数 = 間隔の数(始点と終点が同じため)
文章題③:つるかめ算
つるかめ算とは、2種類のものが混在するときに、それぞれの数を求める問題です。「つる(足2本)とかめ(足4本)が合わせて10匹、足の合計が32本のとき、それぞれ何匹?」という問題が有名です。
【例題】つるとかめが合わせて10匹います。足の合計は32本です。つるとかめはそれぞれ何匹ですか?
解き方(全部つると仮定する方法):
- 全部つる(足2本)と仮定する:2 × 10 = 20本
- 実際との差を出す:32 − 20 = 12本
- つる1匹をかめ1匹に替えると足が2本増える:12 ÷ 2 = かめ6匹
- つるの数:10 − 6 = つる4匹
確認:4 × 2 + 6 × 4 = 8 + 24 = 32本 ✅
特殊算Part1:3つの計算を見分けるポイント
問題文のキーワードで種類を素早く判断できます。
- 差集め算:「配ると余る」「足りない」「過不足」→ 余りと不足の合計を使う
- 植木算:「等間隔に並べる」「植える」「両端」「円形」→ 3パターンの公式を使う
- つるかめ算:「2種類が混在」「合計の数と合計の量がわかる」→ 全部同じと仮定して差を求める
練習問題に挑戦しよう
- 【差集め算】生徒に鉛筆を4本ずつ配ると5本余り、5本ずつ配ると1本足りません。生徒は何人ですか?
- 【植木算】200mの道路に25mおきにポールを立てます。両端にも立てるとき、ポールは何本必要ですか?
- 【つるかめ算】50円切手と80円切手が合わせて15枚あり、合計金額は960円です。それぞれ何枚ずつありますか?
よくある質問(FAQ)
Q. 差集め算で「余り」と「足りない」ではなく、「どちらも余る」場合はどうしますか?
A. 「余りと不足」の場合は足し算をしましたが、「どちらも余る」または「どちらも足りない」という同種パターンの場合は、その数値の【引き算(差)】を行います。公式は(大きな余り − 小さな余り)÷ 1人あたりの差 = 人数 となります。
Q. つるかめ算を面積図ではなく、文章のステップだけで解くコツはありますか?
A. 記事内で紹介した「もしも全部〇〇だったら」と仮定してストーリーを作るのが一番わかりやすいです。仮定することで生まれる「実際の合計値とのズレ」を、2つのものの「1つあたりの差」で割るという3つの手順を意識しましょう。
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まとめ:まずは基本の3パターンを覚えよう
- 差集め算:(余り + 不足)÷ 1人あたりの差 = 人数
- 植木算:両端あり=間隔+1、両端なし=間隔-1、円形=間隔と同数
- つるかめ算:全部同じと仮定→差を計算→振り分ける
- 問題文のキーワードからどの解き方を使うか素早く判断する習慣をつける
- 応用を解く前に対象の公式の意味を正しく理解した上で繰り返し練習することが大切
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