原罪シリーズ第6弾は「嫉妬(Envy)」。血を分けた兄弟の愛憎劇をテーマに、和楽器の厳かな響きと50年代ロカビリーの陽気なリズムが激突する予測不能なハイスピード・チューンに仕上がりました。制作秘話をお届けします。
「嫉妬」をテーマにした世界観
7つの原罪の中でも「嫉妬」は最も人間的で複雑な感情です。今回選んだのは「骨肉の争い」というテーマ。他人ではなく、最も近い存在である兄弟への嫉妬は、愛情と憎しみが表裏一体になった特別な感情です。
「Crimson Brotherhood(血の兄弟団)」というサブタイトルが示す通り、血のつながりゆえの深い嫉妬と愛憎を表現しています。
楽曲制作:和楽器×50sロカビリーという和洋折衷
Suno AIで挑戦したのが日本の伝統楽器と50年代アメリカン・ロカビリーの融合です。
- 和楽器パート:尺八・三味線の厳かで侘び寂びのある響き
- ロカビリーパート:50年代特有の陽気でバウンシーなリズム・スラップベース
- 融合の化学反応:和の静けさがロカビリーの熱狂に飲み込まれる展開
「嫉妬」という感情の「静かに燃える炎」が、ロカビリーのリズムで一気に爆発するイメージを音楽で表現しました。ちなみに説明欄の「どうしても弓で引きたいみたいです」というのはSuno AIが三味線を弓で弾いてしまうという微笑ましいAIらしいハプニングです。
画像生成:和×洋の世界観をMidjourneyで表現
Midjourneyでの画像生成では和風とアメリカンレトロの融合ビジュアルを意識しました。
- 着物姿でリーゼントを決めたキャラクターなど和洋折衷のデザイン
- 兄弟の対立を表す対称的な構図
- 深紅(Crimson)を基調にした血の色を連想させるカラーパレット
- 日本の武家屋敷とアメリカンダイナーが混在する背景
AIのハプニングも味わいに:「弓で引く三味線」
今回の制作で印象的だったのがSuno AIが三味線を弓で弾いてしまうという珍現象です。三味線は本来バチで弾く楽器ですが、AIは弓で弦楽器を弾くイメージと混同してしまったようです。
このようなAIのハプニングも制作の面白さのひとつ。完璧にコントロールするのではなく、AIの予想外のアウトプットを「味」として受け入れる柔軟さがAI音楽制作の醍醐味だと感じています。
シリーズ6曲目:各原罪の「距離感」
6曲作ってきて気づいたのは、各原罪には「対象との距離感」があるということです。
- 色欲・怠惰・強欲 → 自分自身の欲求
- 憤怒・傲慢 → 世界や他者への感情
- 嫉妬 → 最も近い存在への感情
嫉妬は対象が近ければ近いほど深くなる感情です。兄弟という設定を選んだのは、この「近さゆえの嫉妬」を最大限に表現したかったからです。
使用ツール一覧
- 楽曲生成:Suno AI
- 画像生成:Midjourney
- 動画生成:Runway・Kling
- 編集:CapCut・Canva
次回はいよいよ原罪シリーズ最終弾「大食」の制作秘話をお届けします。お楽しみに!



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